札幌−小樽間

 CD宣伝漫遊記



「せっかく公共の電波でアドレス紹介されたんだから。」というプレッシャーにお応えして、バタネン西川的宣伝活動を行いました。 題して 『札幌−小樽間爆ラジCD宣伝漫遊記』。
背中に広告をしょって ひたすら歩こうという、言葉にすると非常に簡単な企画ですが、あれ以来左足がなんかおかしいです。

写真はクリックすると大きいのが出てきます。





2月14日(日) バレンタインデー

なんのとりえもない平社員が生涯最高の注目を浴びることになる・・・・


AM6:00 起床

30分の寝坊。睡眠時間は約4時間。
この旅は、寒さとの闘いにもなりそうなので、出来る限りの厚着とする。上3枚、下はももひきを着用。靴下2枚に、手袋の中にはカイロを装備。予備として、マフラーやニット帽もカバンにいれとく。

 

AM7:30 出発

予定を30分遅れでの出発。
日曜の早朝とはいえ、家の周りでは知り合いに遭遇する可能性あり。 いささか小走りで北大通りに出る。とにかく見られまくる。 しかし、この時はまだ、かぶりものはしてなかったので、思っていたよりも恥ずかしくはなかった。
「これはいけるかも。」

 

AM8:00 北大正門前

ちなみに北大とは北海道大学のこと。
本当は、第一チェックポイントとして、北大敷地内にあるクラーク博士の銅像と記念写真と撮るつもりだったが、この時すでに第二チェックポイントでの待ち合わせ時間に到達していたので、涙を飲んで諦める。北大前を通り過ぎようとしたその時、どこからか声が聞こえてきた。

「 Boys be ambitious・・・・ (少年よ大志を抱け) 」

 

AM8:30 札幌時計台前

札幌駅を横切り、第二チェックポイント 札幌時計台に30分遅刻で到着。なんと(待ち合わせしてたんだけど) そこには、このHPで知り合った、爆ラジリスナーのP.N 腹黒い「いい人」さんが、応援に駆けつけて来てくれていた。(涙)

 

AM8:40 中央警察署

 ・・・・・説明自粛。


 どうやら旗の 「大爆発!」 がいけなかったようだ。

 

AM8:50 旧道庁赤レンガ庁舎前

札幌時計台に続いての中心街第二の観光名所。
朝っぱらから、観光客の多いこと多いこと。「試される大地」とは、99年北海道のテーマ。私も今日、この地で己を試してみたりする。ちなみに、右のが 腹黒い「いい人」さん。

 

AM9:20 大通り公園

テレビ塔をバックに ・・・って、かぶってるやん自分。一応説明しておくと、頭のはLoft製、目のはこの写真のときだけ。本当はノーマルのグラサンを使用。メインである背中の旗は、センス0%の私の手作り。ちょっと見えにくいが、肩から下げたラジカセでは、三重野さんの曲はもちろん、岩田さんの「話が違う」の中の曲や、「オーチンチン」などを大音量で流す。そして胸には、爆バッチ。

 

AM9:30 別れ、そして再出発

そろそろ出発しないと ということで、
カメラマン・腹黒い「いい人」さんとのお別れ。
本当の旅はここから始まる・・・・。

 

AM10:20 知事会館前

おまわりさんに呼び止められる。 「何やってんの〜」、「爆発ラジオ?どこ?STV?」、「それで君が岩田光央なわけだ」「それじゃあ気を付けてね〜」、・・・・・とてもノリのいい人だった。
しかし、何度も勧めたが、CD買うとは最後まで言ってくれなかった。

 

PM1:00 手稲本通3ー4

前のほうで男ふたりが口論をしている。 どうやら車の走行で行き違いがあったようだ。 かなり大声でケンカをしている。 今にも殴り合いになりそうな雰囲気の中、すぐわきをビクビクしながらにわとり頭の男が通り過ぎて行った。

 

PM1:43 金山1ー4

右手側に日本海を発見!
感動する。

 

PM1:55 市の境

札幌市と小樽市の境目に到着。記念写真を撮りたいが、人が全然通らない。車はビュンビュンすごいのに。待つこと10分、犬の散歩をしているおばさんが来た!しかし犬が吠えまくっている。 どうやら頭のニワトリに興奮しているみたいだ。 今にも飛び掛かって来そうな勢いなのでこの人をあきらめ、ダッシュで逃げる。 更に待つこと10分。またまた犬連れだ。同じ過ちを繰り返さないよう、犬に気付かれる前にニワトリを脱ぎ、隠す。 13:20分再出発。

 

PM3:00 どこだ?ここは。

車の量は変わらないが、すれ違う歩行者がまったくいなくなった。辺りを見回すと、右手に海、左手に急斜面。どうやら峠に入ったようだ。ここを歩いてるのは札幌小樽間を横断しようとしている人ぐらいという、変な恥ずかしさがなく、けっこう歩きやすかった。 ・・・・・・・が!

 

PM3:30 メイン

なんと、小樽方面から札幌方面に向かう車が大渋滞になった。スキー帰りか何かなのだろうか、若者が多く見受けられる。みんな背中の旗を覗き込むように見てくる。ここでわかったのだが、街中を歩いていてすれ違う歩行者は、チラチラと、恥ずかしいものを見るように私を見る。 しかし、車の中の人は、こっちから見えないと思っているのだろう、ジロジロと、面白いものを見るように見て、同乗者と大笑いをしている。もちろん後者のほうがうれしい。なんかいい気分になってきた。

 

PM4:12 誰?

まったく終わりの見えない渋滞の中、986台目の車の運転手に、「頑張ってください!」 と言われた。あの人は爆ラジリスナーだったのだろうか・・・。

 

PM5:00 メイン

途中から雪で歩道が歩けない為、渋滞側の車のすぐわきを歩く。そんな中、すれ違う車が1700台に達した頃、ふと、後ろを振り返ると、なんと車がスムーズに流れている!? 私の前まではのろのろ運転なのに、後ろは渋滞じゃなくなっている。
やってしまった。そう、この渋滞、途中から 私が引き起こしていたのであった。確かめるべく、雪の壁の陰に隠れていると、みるみるうちに、車がスムーズに流れだし、さっきの渋滞は無くなってしまった。中には急いでたりした人もいただろう。この渋滞に巻き込まれた方には、非常に申し訳ないと思っている。私は、車の人の頭の中を読んでみた。「なんだよー この渋滞!」 「ん?なんだあれ。」 「なんか頭にのってるー」 「テレビか何かかなぁー」 「水曜どうでしょうじゃないか?」「えー うそー 大泉ぃ〜?」  「でも、周りに誰もいないよー」「わかった!吉本だ!」 「吉本だよ、吉本。こないだ小樽に劇場出来たじゃん。きっとそれの何かだよ。」 「でも見たことないよー」「背中の旗になんか書いてあるよ、『大爆発』 なんとか。」「なんて書いてある?ちょっとスピード落としてよ、・・・瞳と光央の爆発ラジオ・・」 「ラジオの中継?」「岩田光央?三重野瞳?誰それ?」「知らなーい」 「・・・・・・」 「うわっ 渋滞やんでるよ」「何それー 渋滞ってあいつのせいだったの〜」  「超ムカツキー」  てな感じです。運が良ければ、ラジオのパーソナリティーとでも思われているでしょう。

 

PM5:20 まだ峠

渋滞はすっかりやんだが、車の量はやはり多い。そこで、片手を耳、もう片方の手を口元に持ってゆき、まるでラジオの中継をしているかのように、楽しくしゃべってるふりをすると、だんだん私の横で車が詰まってゆき、あっという間に渋滞になってしまった。 やばいやばい。

 

PM5:30 まだまだ峠

急に辺りが暗くなってきた。雪もパラつき始めた。道路挟んで反対側に、不動明王さんがいたが、写真をとりに行く気力は無かった。

 

PM6:00 朝里

峠を抜けると、そこは温泉街だった。
一戸建ての住宅が多く、やたら犬に吠えられた。そんなに吠えないでよ。別に怪しいものじゃありませんから。

 

 

 

充分怪しいって

 

PM6:50 小樽築港駅前

この国道5号線沿いに面した唯一の駅。
ちなみに、暗くてとてもグラサンを付けて歩ける状態じゃないので、恥ずかしいが、グラサンは外している。
「あと ふた駅!」

 

PM7:30 中心街

街路樹に旗が引っ掛かりまくる。 札幌ではこれをネタに笑いをとっていたが、もう心にそんな余裕はない。「ただただムカツク。」

 

PM8:27 小樽運河

最終目的地・小樽運河。カップルばっかり。疲れてるからなのか、こいつらに笑われるのはすごいムカツク。「なに こいつー」 「やだー」 「きもーい」  だって。一応 感無量のポーズで運河をバックに写真を撮ったが真っ暗。

 

PM9:00 JR小樽駅前

本当は小樽の観光名所をまわりたかったが、暗いし。この企画ここで終了。旗を降ろし、ニワトリしまい、さっきまでのことがウソかのような格好に戻る。 21:27発の札幌行各駅停車に乗り込む。札幌駅まで、わずか35分。着いたので立とうとすると、足が動かない。汽車の中で座ってる間、疲労が一気に足に来たらしい。無理くり立つが、痛い痛い。歩幅20センチで帰路に向かう。

 

PM9:45 部屋

無事到着。全所要時間14時間15分。 総歩行時間約13時間。走行距離50キロくらい。渋滞ですれ違った車の数1700台。さてと、「直球で行こう」聴こっと。

 


 

あとがきにかえて

食事を含め、途中 休憩をとらなくて正解だった。一度座るとその時点で、ゲームオーバーだったと思う。 始める前は小樽まで行けるなんて思ってもいなく、手稲まで行ければ上出来だと思っていた。 とにかく体力に自信がなかったのだ。高校時代 体育オール2という輝かしい成績を持つ私を、一体何が、この私をここまでさせたのだろう。難しく考える事はない。ただ 爆ラジが好きだったからだ。爆ラジの為に何かをしたい、少しでも宣伝に協力したい、誰もが思うその気持ちプラスここを見てくれるあなたの後押しがあった。ただそれだけのこと。

最後まで読んでくれてありがとうございました。


『私は 爆ラジを終わらすつもりはありません。』

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