９８年１０月　バタネン著

　

　オズとの出会いはいつだろう。最初はやはり SUPER DJ からだ。　はじめは、なんとなく聴いていただけで、どっちがスーパーで、どっちがハイパーだがよくわからなかった。　しかし、96年４月に現れた彼は多くの人をその世界に連れ込んだ。彼の名は KING OF DJ KIHO。 そのころから、私の生活も、テレビからラジオ中心になっていった。　それで、オズとの出会いはというと、どちらかというと、「オズの曲」というより、「きほさんの曲」という感じで入ってきたと思う。 意識し始めたのは、やはりＣＤ発売の話ぐらいからだ、しかし、そのときはまだ、それはど はまってはいなかった。

　９６年１２月、私のもとに一通の通知がきた。それほどはまっていなかった頃に内定をもらった就職先からだった。　内容はというと、「勤務地は札幌」　 　・・・・帯広にするか、札幌にするか迷っていたあの時、なぜ私は、就職先を札幌に選んでしまったのだろう。しかし、今更後悔していてもはじまらない。今できること、今しかできないことをやろうと考えた。 きほさんの曲で一番最初にショックを受けた曲 「アイスワールド」 　サビのメロディーぐらいしか憶えてなかったが、とても印象に残っていた。きほさんとＴＯＭＯさんの曲であって、オズのＣＤには入らないこともわかっていた私は、きほさんの全ての番組を録音した。　しかし、その頃はすでに、ＣＤの曲を流しはじめていて、アイスワールドは一度も流れなかった。

　９７年３月８日、ＣＤ発売先行ライブ。初めて、オズのライブに行った。なんていうか、もう最高。音楽は身体で感じとるということを知った。そして、一週間後、ＣＤ発売日。　私は札幌へと飛び立った。

　時は流れ、９７年７月３日、私は仕事で帯広に寄った。　日帰りだったので、どこにも寄ることができなかった。仕事が終って、駅にむかう途中、 ヨーカドーの向かい側の店の前で、 私は信じられない光景を目にした。
　　　　　　　　- Do you like "６'n Roll"? -
ライブ告知用ポスターだ。そのときの日時と場所を記憶するための左脳は、１８年間で最も速く回転した。やった、またライブに行ける。

　９７年７月２６日、THE ６ｔｈ GATE。ライブが始まると同時に、私はオズに対して違和感を感じた。何かが違う。　・・・・あれって前のライブでチケットを切ってくれた人、Ｔ＆Ｄの「Ｔ」の人だ・・・・・。 私はしばらく混乱していて、ＴＯＭＯさんを、あのＴＯＭＯさんだと理解することができぬままライブが進んだ。そして私の人生を大きく変えることになるあの曲が始まった。　　　　　　　　

− アイスワールド −